Special Column

This is FIELDi

フィールドアイの想い

This is FIELDi

専業メーカーとしての使命を堅く守って
変化する市場ニーズに正しく向き合う。

「あたりまえの安心」 を影で支えるメンテナンス

現代の暮らしと経済活動に欠かせないエレベータ。あまりにも身近な存在であり、利用する人の目には機械の仕組みも見えないため、何ごともなく動くのがあたりまえと思われがちですが、数万点もの部品で構成され、1トンほどもあるカゴを重力に逆らいながら頻繁に起動・停止を繰り返すタフな乗り物。 適切なメンテナンスこそが「あたりまえの安心」を支えています。 さらに、何十年も前に製造されたものが最新式のものと同じ時代に利用されるのもエレベータの特徴で、一口にメンテナンスといっても、 組織的に蓄積されたノウハウと、製造元の長期にわたるサポートなしには成り立ちません。

暮らしを支える業界で 静かに進む変化

メンテナンス業界の構図は、自社系列製品のみを取り扱う「メーカー系」が今でも主流ですが、一方で、複数メーカー製品を一括で請ける「独立系」が低価格を売りに一定の認知を得るに至っています。その中で静かに進んでいる変化とは、ひとつは、従来の「メーカー系vs独立系」の競争よりも 「独立系vs独立系」の競争が目立ってきている こと。もうひとつは、 「独立系による独自のリニューアル商品が増えてきている」 ということです。

エレベータは家電製品のように10年で買い替えるものではなく、人命を乗せて動く社会インフラ。 製造元が曖昧になって長期サポートが担保されなくなることがあれば大きな問題 になり、また価格のみで差別化する競争はエンジニアの育成が疎かになったり、組織的な品質管理に不可欠なIT投資が遅れることにもつながります。

社会インフラを守る共通理念
メーカー系の変わらぬ強み

このような風潮に、昇降機専業メーカーのフジテックが出した答えは、独立系を検討されるお客さまにも合う選択肢を用意することでした。

それは、従来の「自社製品しか扱わない」というメーカーの慎重な姿勢が市場ニーズを捉えきれていない、という謙虚な自省に立った上で、かといって価格に偏った競争を是とするのでなく、 エレベータの「安全」を守り、利用する人の「安心」を支え、現場に従事するエンジニアを「育てていく」という、あるべき共通理念をベースとしたマルチメーカーサービス です。

そのサービスを創るためには、 メーカーと独立系の新しい関係を構築 することが必要でした。独立系が持っている経験知と、エレベータの技術進歩を拓いてきた専業メーカーの技術とが補完し合うことによって、 これまでになかった新しいサービスの展開 が可能になりました。

「第三の選択肢」 としてサービス市場に新たな風を

この新しいサービスは、 フジテックの子会社「フィールドアイ」ブランド で展開しています。フィールドアイは、オリジナルメーカーのメンテナンスがベストとのスタンスは一貫しつつ、それでも委託先を変更したいという事情を持つお客さまに向けて、セカンドブランドとして、フジテック製に限らないメンテナンスの一括サービスをお引き受けするものです。

いわば、 これまでのメーカー系とも独立系とも異なる「第三の選択肢」として、お客さまのニーズに応えていくもの です。

メーカー技術を軸として
主体性を尊重するアライアンス

全国展開するにあたって、各地で支持されている堅実なパートナーと組むこともフィールドアイの特色といえます。

今日ではフジテック以外の大手メーカーも独立系を傘下にして活動する等、フィールドアイと似た動きが見受けられますが、フィールドアイとアライアンスパートナーの関係は、相互に主体性を尊重しつつ、事業理念を共有し、学び合い高め合う関係です。

お客さまとのご契約における責任体制は明確にしており、メンテナンスではフィールドアイが元請となってフジテックの管理と支援を背景にアライアンスパートナーが現地作業をする形でサービスを提供。

マルチメーカーリニューアル「SMA-UP」は、フジテックがメーカーとしてお客さまと直接ご契約することで安心感を得ていただいています。

また、アライアンスパートナー各社においても、SMA-UPを元請けとして取り扱っており、メーカー品質のリニューアルをともに普及していく方針です。